D7ビザでポルトガル移住を目指す

フリーランス
リスボン市内の商業施設 LxFactory にある本屋 Ler Devagar

2020年3月、コロナが世間を騒がし始めた頃。ポルトガル移住を本格的に意識し始め、ポルトガルビザはどんなものがあるのか調べ始めました。色々と移住方法を調べていたときに耳にしたのがD7ビザ”というもの。

簡単に言ってしまえば、自分のようにフリーランサーとして生計を立てている人にはこのビザが該当するようで、ポルトガル以外の国で収入があることが条件のようです。(自分は日本とドイツの会社とフリーランス契約を交わしています。)

<Duolingo連続365日!その成果は?>
ベルリン在住の30代の筆者が、コロナ期間1年間のうちに、語学学習アプリ Duolingo を使ってポルトガル語を勉強した結果を紹介。そこから語学学習の方法において、何が自分にあっているのかを改めて発見した経験を説明しています。

そうと決まればそれに向けて準備開始。Duolingo でポルトガル語を勉強しながら、移住に関する情報収集をコツコツを進めてきました。結局コロナの影響で、1年半後の2021年9月にD7ビザの申請を完了しました。(今まさに審査中で、ベルリンにあるポルトガル大使館からの判断を待っているところです。なので、今現在はドイツのフリーランスビザにてポルトガルに滞在しているということになります。)

 一般的なD7ビザ申請の流れ

このD7ビザ、普段であれば自国の国からビザ申請をするのがルール。ですが私の場合は、ベルリンに住んでいてドイツのビザもある、つまりドイツ在住者であるということから、ベルリンにあるポルトガル大使館で申請ができるということでした。(「日本人がドイツからポルトガルD7用ビザを申請可能か」をネットで調べても出てこず笑ドイツのポルトガル大使館に問い合わせしたらOKとのことでした)

ここで一般的な申請ステップと、私が実際に行った申請ステップを紹介します。

<通常の行動パターン>

ベルリンのポルトガル大使館でD7ビザの申請(書類提出、€90の支払い)
→60日間の査定
→書類に問題がなければビザが下りる。大使館で受け取り。
→ドイツの住民登録を解除=事実上ドイツから離れる。
→ポルトガルへ引っ越し

<私の行動パターン>

ベルリンのポルトガル大使館でD7ビザの申請(書類提出、€90の支払い)
→60日間の査定
→60日経つ前に、先にポルトガルへ引っ越ししちゃった(ドイツのビザにてポルトガル滞在)
(ここからは予定)
→書類に問題がなければビザが下りる。ベルリンに戻りポルトガル大使館で受け取り。
→ドイツの住民登録を解除=事実上ドイツから離れる。

 D7ビザ必要書類と注意点

自分のビザ申請時に提出した書類は次の通りです。(ポルトガル査証局のHPで記載されているものです)

  • D7ビザ申請書等HPよりダウンロード
  • パスポート
  • 写真2枚
  • ビザ ドイツのフリーランスビザを提出
  • 無犯罪証明書(出生国、または1年以上滞在している場合のみ滞在国から申請した証明書OK)
  • ポルトガル国内用の無犯罪証明書のための申請書 – HPからダウンロードしたもの
  • ポルトガル国内の住居の証明書 – 最初に短期間滞在する Airbnb の予約を証明したもの
  • 旅行医療保険などの証明書 ドイツで契約しているTKの証明書
  • 残高証明書 オンライン銀行口座・N26のアカウントから残高表示ページをダウンロード
  • 収入証明 N26のアカウントから過去6ヶ月の収入書類をダウンロード
  • フリーランス契約書 月収がポルトガルの最低月収(2021年12月現在€775.83)より高いことが条件

これにプラスして、念のためフライトチケットの予約証明書も持っていきました。いっぱいあるように見えますが、ほとんどの書類は取得までにそこまで時間はかかりません。

ただ一番手こずったのは無犯罪証明書。ドイツのお役所にメール申請したのですが、発行先が自分の住所の入力ミスをしたとかなんとかで証明書の入った手紙が届きませんでした笑 結局2週間で届くはずが1ヶ月半ぐらいかかりました。書類を全て揃えてからでないと、大使館も申請書を受理してくれないので、ビザ申請の日にちから逆計算して、余裕を持って準備に取り掛かる方が良いかと思います。(ビザが下りるか下りないかで、住居を借り始める日にも関係しますしね)

Costa da Caparica / バレーボールコートの住人

2021年9月中旬

D7ビザを無事申請、受理されました。あとは返事を待つのみ…

2021年11月中旬

申請受理から60日後。ポルトガル大使館から返信があり、self-employed registration (自分の場合フリーランサー登録)の証明書を送ってくださいとのこと。これに関してはびっくり。なぜなら、この登録証ビザ申請に必要な書類にはないもので、大使館のサイトにも、どのブログを見ても書いてありません。また通常ならビザ取得後にこの登録証を申請するのが通常の流れ(自分の情報収集から得たデータによれば。)

この登録証はゲットするのに時間がかかるし、そのためには銀行口座も開設しなきゃだし、それには NIF も必要だし、という非常に時間がかかりそうなプロセス。もし日本からビザ申請している場合でも、日本⇄ポルトガル間でどうにか銀行口座開設して登録証ゲットしてからじゃなきゃダメなんだろうか?なんならそんなこと可能なん?まあポルトガルにいるからいいけどさあ…って思ってます。

ポルトガル移住後いちばん最初の手続き NIF - 意外と簡単?
どうも、心配性の IMANARI です。何をするにせよ、いつも心配ばっかしてて先になかなか進めない...この歳になってやっと自分の性格に自ら気づいている今日この頃です。ということで、ポルトガルに引っ越してから一番最初にしなければな...

申請から60日間待てばきっとビザが下りるだろうって思ってたからめっちゃくちゃ凹みましたが、開き直って今ではビール片手にビーチバレーしてます。

Costa da Caparica / 冬のビーチバレー(18℃)冬とは?

日本人の人がベルリンのポルトガル大使館からD7ビザの申請ということで、もしかしたら自分のビザ申請は特殊なケースなのかもしれません。これからD7ビザを使ってポルトガル移住を目指している方、特に自分みたいに日本以外の国から申請をする場合には、最初の申請の時にこの登録証に関しても確認しておくといいかもしれません。(ちなみに、そのほかに関しての書類は問題なかったようです!このあとまたなんか言われるかもしれないけど!)

この続きに関しても、アップデートをしていこうと思います。Instagram も更新しているので是非フォローお願いします!

コメント

  1. 伊藤滋 より:

    こんにちは初めまして。2019年の3月からリスボンにD7ビザで移住している50代夫婦です。私たちは日本から申請しましたが、おっしゃるような証明書(そもそもフリーランサーではないのですが)は要求されませんでした。在京ポルトガル大使館に受理された後は(それまでは色々大変でしたが)比較的すぐに申請が通りました。

    日本からの場合、無犯罪証明書はそれほど難しくありませんが、その翻訳などで少し手間が掛かりました。因みに、個人的に日本からの移住で気をつけるのが住居証明だと思います。僕の知っている限り、現在はAirbnbなどではNGのはずです。ですので、事前にポルトガルに来て家を見つけて契約書を作らないといけないと思います。2018年はそうでした。

    現在はEstorilの海から近い家に住んでベランダからの景色を堪能しています。Caparicaには友人もいるのでいつかお目にかかれるかもしれませんね。
    ポルトガル生活をお互いに楽しみましょう!

    • Imanari+ より:

      コメントをいただきありがとうございます!

      またご自身の体験談をシェアしてくださりありがとうございます!ビザを申請される国や大使館によって申請方法や必要書類が変わるのかもしれませんね。
      自分の場合はドイツの大使館での申請で、AirBnBでも大丈夫という返答だったのですが、結局ちゃんとした賃貸契約書をその後送ったので、それが効果あったのかもしれません。
      また自分の場合はフリーランサーの証明書や無犯罪証明書の取得に時間がかかり心がやられました…笑
      またこのような規定は毎年頻繁に変わっているようなので、これから申請される方々は一度大使館等に確認する必要がありそうです。

      海に近いところに住まれてベランダからの景色も良いということなので、きっと素敵な景色なのでしょうね…羨ましい限りです!
      いつかお会いできることを楽しみにしております!

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